​どうして「字はきれいな方が良い」の?

​どうして「字はきれいな方が良い」の?

書く機会が減り、きれいな字の価値がより高まっている

手書きで文字を書く機会が減っている今の時代ですが、

「きれいな字は一生の財産だから」

「やっぱり字はきれいに書けた方が良いと思って」

と教室入会のお問い合わせを多くいただきます。


今は児童の部だけのお稽古ですが、保護者の方からも

「私ももう一度字を練習したい」

「大人の部もぜひ開催してほしい」

とお声をいただいていて、きれいな文字を書くことの価値が健在であることを本当に嬉しく思います。


この価値を次の世代にも残していきたい!

書道教室を始めて強く思うようになりました。


でもたまに、チラッとこんな声も…

「字なんてきれいじゃなくてもいいじゃん」

練習に疲れた男の子の姿が目に浮かんできませんか?^^

これも心の底から「いいじゃん」と思っているわけではなく

自分の字に納得できなくて、悔しさを隠すための可愛い言い訳なんです。


さて、色々な人の気持ちに根付いている

「字はきれいな方が良い」

一体どうしてなんでしょうか?


どうして「字はきれいな方が良い」の?

「読めればいい」書いた内容が伝われば確かにそうかもしれません。

「パソコン、タブレット、スマホで書かずに入力すればいい。その方が早いし、誰でも同じ読みやすい文字になるからきれいに書く必要がない。」

利便性が高く実際に主流になっています。さらにペーパーレス化も進んでいます。


そんな中、手書きの文字をきれいに書く必要や価値とは一体なんでしょうか?


私は子どもの頃から本が好きで、今も教室の本棚に書道に関する本が山積みになっています。

毛筆の筆使いがわかりやすく図式化されたものや、古典手本、未使用の写経本、大人のくずし字の書き方、子ども用ドリル、字典、読み物、書写検定対策本…

仕事に使うため…と、言い訳しながら増える一方。

せっかくなので最近は生徒さんに貸し出しを始めました。


コミュニケーションの永久スキル

今日はその山の中からおすすめの一冊の本をご紹介しながら

「字はきれいな方が良い」の答えを考えていきたいと思います。


「コミュニケーションの永久スキル“きれいな字“の絶対ルール」日経BP社

著書は青山浩之先生。

横浜国立大学教授、書家。

書道推進のため出版やメディア出演にも力を注がれ、実力・知名度ともにトップクラス。

香墨書道教室で教室登録している公益財団法人日本武道館が発行する月刊紙でも、毎月一般(大人)向けの課題手本を書かれていて、その美しさに私も毎月心ときめかせながら練習に励んでいます。

子ども向けのドリルやクセ字の直し方など多数の著書のある青山先生(私も他著書も10冊以上持っています)ですが、この本は「仕事をしている大人の方向け」に書かれています。

明記はありませんが「ビジネスマン(男性)」をターゲットにしているように感じます。

字をきれいに書くことを目的にした本では子ども用、女性対象が多い中で珍しいものです。

そのため練習マスがなく、ほぼ全てのページで「きれいな字を書くための理論」が丁寧にわかりやすく、充実した内容で紹介されています。表紙の帯に「読めば必ず上手くなる!」とあるように、理論的な指導に大変参考になりました。


ですが今日はその理論が始まる前の前書きと第1章に注目したいと思います。

ページを開いてすぐズバッと書かれています。

きれいな字とは…「配慮のある字」
書いた字を読む相手のことを考えれば「読みやすく、気持ちが伝わる字になる」
相手が受ける印象も良いから「人と豊かにつながり合う」ことができる

『きれいな字は、人と豊かにつながり合うため』

(私の要約です)


第1章の題は「あなたの字は見られている」

ちょっとドキッとしますね。

全国のビジネスパーソンへ手書き文字についてアンケートを行った結果

■手書きの文字がきれいな人のイメージ
・普段の生活から丁寧に過ごしていそう
・仕事に対して真摯に取り組んでいそう
・品が良くて相手を気遣えそう…etc
■手書きの文字が下手な人のイメージ
・ガサツで段取りが悪そう
・突然とんでもないミスをしそう
・努力や練習が好きではなさそう…etc

手書きの文字 = 書いた人のイメージ

皆さんもこのように感じた経験があるのではないでしょうか。

ここまで印象に差があるとやはり「字はきれいな方が良い」と思いますよね。


それなのに、お次は

「2人に1人は手書きコンプレックス」

というアンケート結果。

自分の字をどうにかしたい

と思っているのに、どうしていいかわからない

悲しい現実です。

でも大丈夫。

考えるべきは、「どのような字を目指す?」「どうやって直す?」の2つだけと書かれています。

「どのような字を目指す?」それは、「配慮のある字」読みやすく、気持ちの伝わる字。

手本通りの字をそっくりそのまま書く必要はないんです。

手書きの文字は、その人の個性があって当たり前。


そう思うと、少し肩の力を抜いて自分の字と向き合う気持ちになれませんか?


「どうやって直す?」は、第2章から続くきれいな字を書くための理論やルールを学び実際に書いてみること。

興味のある方はぜひ本を読んでみてくださいね。


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【香墨(かすみ)書道教室】

自分の字が宝物になる!東京都大田区の書道教室。

お稽古は月1回〜、書道用品は貸し出しで手ぶらで通うことができるので、忙しくても続けられると地域の小・中学生に人気です。

(公財)日本武道館に教室登録し、学習指導要領に沿ったクセのないきれいな字の書き方を学ぶことができます。

【講師プロフィール】

川鍋 薫  Kawanabe kaoru

1982年神奈川県川崎市出身。東京都大田区在住。

夫と3人の子ども(高校生長男、中学生次男、小学生末っ娘)5人家族+ミニチュアダックス1匹暮らし。

書道との出会いは小学生の時。

両親の勧めで近所の書道教室に通い、字がきれいと褒められる嬉しさを知り

大人になってからも書道を習っていて良かったと思う場面が多くありました。

夫と結婚して今後の生き方について考えた時、

「子どもにおかえりと言える暮らしをしたい」

「自分の得意なことを活かして働きたい」と思い、書道教室を開くという夢を持ちます。

そして会社勤めを続けながら、日本教育書道芸術院に通い師範免許を取得。

その後、子育てに専念するため6年半勤めた信用金庫を退職。

10年間専業主婦として家事と3人の子育てに専念する生活を経て

2018年 自宅で香墨(かすみ)書道教室を開塾します。

子どものお友達から口コミが広がり、これまで200人以上の生徒を指導しています。

「ここに来ると落ち着く」「習い事の中でお習字が一番好き」と言ってくれる子も多く、

手ぶらで通えること、お稽古の回数が月一回から選べることも好評で

「通いやすい」「他の習い事が忙しくても続けられる」と最近は中学生・高校生の生徒も増えています。

2022年 「左利きに優しい書道教室」として日テレZip!で紹介されました。

この先、日常で字を書く機会はますます減り、もしかしたら字をきれいに書く必要はなくなるかもしれません。

ですが、ゆっくりと自分の字と向き合い、

小さな上達を一つ一つ積み重ねる時間は

将来にわたって子どもを支える自信を育てることだと思っています。

最近では、小学校のサマースクール、書き初め授業の指導、オンライン学童の講師など依頼をいただくことも増え、親子体験教室・出張教室などイベントも定期的に開催しています。

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