皆さん「臨書(りんしょ)」ってご存知ですか?
よく似た「習字」「書写」「書道」という3つの言葉があります。
私も教室の名前を「習字教室」「書写教室」「書道教室」どれにするのが良いのか悩んだときに、「習字の方が聞き馴染みが良いかもしれないし、小学生に教えるのは書写だけど、目指す気持ちは書道だよね」と思い、気を張って「香墨(かすみ)書道教室」と決めました。
3つの言葉の違いはまた改めてコラムにしたいと思いますが、簡単に言うとこのように分けられます。
・習字 戦前の日本の文字教育の呼び名。手本を見て真似る学習法。
・書写 現在の小学校・中学校で学習指導要領に定められた文字教育。書き方を言語化して伝える。
・書道 学習指導要領では高等教育以上。芸術分野
臨書というのは書道において欠かせない練習方法です。
芸術分野の書道では人と字の歴史を学びます。私たちが使っている文字は今から3500年〜4000年前に中国で生まれたものが元となり日本に伝わったそうです。長い歴史の中で、たくさんの種類の文字が生まれました。その中で現在にも残されている古典作品を書き写す練習方法が「臨書」です。
私が書道師範の勉強中に通った教室でも「古典の臨書」練習が基本でした。
この書道の古典臨書練習…小学生の頃近所の教室で習っていたお習字とは全くの別物だったので本当に驚きました。
まず、お手本にする古典の文字が変!
すみません…
「書いた人の個性や気持ちが表れている」とか「その時代を感じる」とか「技法が素晴らしい」と今では感じることができますが、初めて見た時の素直な感想は「変!」でした。
とにかく今までの人生で「目標にしてきたきれいな字」とは全く違う世界にショックを受けました。
そして、先生が丸つけをしてくれない!!
これにも驚きました。
先生が朱色の墨液で丸とかここはもっとこうしてとか、書き込んでくれるイメージがありますよね?
……ないんです。あまりにイマイチだと少し先生の添削が入りますが、基本はありません。
書道は全員が一つの形を目指すのではなく、それぞれが自分の字をどう深めていくか…正解不正解ではない世界。
古典を見て、書いて、自分で見て、自分で考えて、自分で進む!という感じでしょうか。
(私なりの解釈です)
小学生が字を学んでいく中でも
「自分で見て、考える」ことはとても大切ですが、上手に書けたか、もっと上手に書くのはどうしたら良いか、って気になりますよね。
誰かに「OK!」って言ってもらえたら…自信を持って次に進める気持ち、とてもよくわかります。
もし近くに書道教室がなくても、オンラインが発達した今「スマホの中に書道の先生」がいても良いよね、とLINEで皆さんが練習した文字を添削できるサービスを準備しています!
さらにドリルの中に白紙のひらがな表を2枚入れました。
「今の自分のひらがな表」と「これからの自分のひらがな表」です。
この2枚はぜひ、ドリルで練習する前後に書いた字を残すために使ってみてください。
終わったときに見比べて、ここが良くなった、ここもいい感じ、と「自分で見て、感じる、考える」きっかけにしていただけたら嬉しいです。
またあっという間に成長してしまうお子さんの場合は、ひらがな表を残すことがとても良い思い出になると思います。
「この頃はこんな字を書いていたんだね」と思い返す日をまた楽しみに、親子で練習していただけたら嬉しいです。
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