「幸」の漢字に込められたメッセージ

こんにちは。香墨書道教室の川鍋薫です。

先日「響」の漢字の成り立ちを紹介したら、メルマガを読んでくださっている方から「今夜の食卓が楽しみになりました!」と返信をいただいたんです。

( 響の成り立ちの記事はこちら↓ )


それが嬉しかったので、今回は「幸」の漢字の成り立ちを紹介したいと思います。

「幸」という漢字は、その物の姿形を表して文字にした象形文字です。

↓ こんな感じですね


では「幸」という字は何の形を表しているかというと、
なんと「罪人が手枷をつけられている姿」なんだそうです。

全く幸せな形に見えないですよね・・。


一体どうしてそんな形が「幸」になったかというと、

有名なのは

『人によって幸せだと思うものは違うので共通する一つの形で表すことができなかった。

そのため逆に「誰にとっても幸せではない、不幸を表す形」にして、「これ以外が幸せである」と表そうとした。』

という説です。


以前見たテレビ番組でも、この説が「逆説的な素晴らしい発想の転換」と紹介されていました。


私も、なるほど〜確かにすごい!漢字って面白い〜!と思っていたのですが、

漢字研究学者の白川静さんが書かれた「常用字解」という本に全く違う説が書かれていたんです。

それがこちら

『手枷だけの刑罰で済むのは、僥倖(思いがけない幸せ)であり重い刑罰を免れるというので幸というのであろう』


これを聞いてどう感じますか?

私は最初、それでは幸せを表してるとは言い難いんじゃないかと感じました。
だって、軽くたって罰は受けること自体が幸せなこととは言えないですもんね。


でもこの説をきっかけに、罪人の立場になって想像してみることができたんです。

手枷をつけられている自分の周りに人だかりがあって

みんなが自分を見て

「あれは不幸な状態」「あぁなっていない私たちは幸せなんだよ」

と思っている。

これが最初の有名な「これ以外が幸せ」説の状態ですね。


でも罪人の自分は

「重い水責めの刑にならなくてよかった・・」

「あれを免れたことは幸せだ」

と思っている可能性は確かになくはない!


でも「あれにならなくてよかった・・」と思われた「水責めの刑を受ける人」は

「火炙りの刑よりマシ」と思っている可能性もあって、

何かと比較して表すには結局その対象を特定しないといけないので

「重い刑罰を免れるというので幸せ」という説も疑問が残るなぁと思いました。


でもふと、

大切なものを守るために罪を犯したり

自ら濡れ衣を被った罪人もいるかもしれないなぁと思った時、


もし自分がそうだとしたら、手枷がついている状態でも

大切なものを守れた今を「幸せ」と思っているかもしれない・・?と想像して

「そうか、幸せって外側から見える姿と関係していないってことなんだ・・!」と気づきました。


これは個人的な解釈なのですが、

「幸」という字は、到底幸せには見えない罪人の形をすることで、

「幸せは外側の姿形や他との比較ではなく、自分の内側で感じるもの」

というメッセージが込められた漢字だと思っています。


あなたはどう感じましたか?

私は今も昔も変わらない人の本質や営みを感じられるようで、漢字の成り立ちを知ることがとても好きです。

また他の漢字も紹介していきますね^^


____________________

子どもの笑顔と自信を増やすひらがなドリル

「書道教室の先生が書いたお手本 × 3つのポイント」で一生もののきれいな書き方が身につく!

お子さんの自信につながるひらがな練習、お家で始めてみませんか?

↓ ↓ ↓

_____________________

【香墨(かすみ)書道教室】

自分の字が宝物になる!東京都大田区の書道教室。

お稽古は月1回〜、書道用品は貸し出しで手ぶらで通うことができるので、忙しくても続けられると地域の小・中学生に人気です。

(公財)日本武道館に教室登録し、学習指導要領に沿ったクセのないきれいな字の書き方を学ぶことができます。

【講師プロフィール】

川鍋 薫  Kawanabe kaoru

1982年神奈川県川崎市出身。東京都大田区在住。

夫と3人の子ども(高校生長男、中学生次男、小学生末っ娘)5人家族+ミニチュアダックス1匹暮らし。

書道との出会いは小学生の時。

両親の勧めで近所の書道教室に通い、字がきれいと褒められる嬉しさを知り

大人になってからも書道を習っていて良かったと思う場面が多くありました。

夫と結婚して今後の生き方について考えた時、

「子どもにおかえりと言える暮らしをしたい」

「自分の得意なことを活かして働きたい」と思い、書道教室を開くという夢を持ちます。

そして会社勤めを続けながら、日本教育書道芸術院に通い師範免許を取得。

その後、子育てに専念するため6年半勤めた信用金庫を退職。

10年間専業主婦として家事と3人の子育てに専念する生活を経て

2018年 自宅で香墨(かすみ)書道教室を開塾します。

子どものお友達から口コミが広がり、これまで150人以上の生徒を指導しています。

「ここに来ると落ち着く」「習い事の中でお習字が一番好き」と言ってくれる子も多く、

手ぶらで通えること、お稽古の回数が月一回から選べることも好評で

「通いやすい」「他の習い事が忙しくても続けられる」と最近は中学生・高校生の生徒も増えています。

2022年 「左利きに優しい書道教室」として日テレZip!で紹介されました。

この先、日常で字を書く機会はますます減り、もしかしたら字をきれいに書く必要はなくなるかもしれません。

ですが、ゆっくりと自分の字と向き合い、

小さな上達を一つ一つ積み重ねる時間は

将来にわたって子どもを支える自信を育てることだと思っています。

最近では、小学校のサマースクール、書き初め授業の指導、オンライン学童の講師など依頼をいただくことも増え

親子体験教室・硬筆オンラインレッスン・出張教室(武蔵小杉)などイベントも定期的に開催しています。