私、褒められるのが好きなの。でもお習字は…

私、褒められるのが好きなの。でもお習字は…

こんにちは
きれいな自分らしい字は心の豊かさを育む
香墨書道教室の川鍋薫です。


小4女子の神発言

先日、いつも通り教室でお稽古をしていたら
4年生の女の子がポロッと言ったことが
まさに字を書くことの本質を突いていて!

格言だなぁと感心したのでご紹介したいと思います。


「私、褒められるのが好きだから
習い事とか、いつも頑張ってるの。

でもお習字は

なんか自分が楽しいって思うんだよね」


これです!!



自信や自己肯定感を分類してみる

よく、自己肯定感が大切、育てよう、と言われたりしますが

「きれいな字」も

自信や自己肯定感を育むというイメージがあると思います。


私は、これは半分は合っていて、半分は少し違うなと感じています。


自分や人を評価するとき、

being, doing,having という3つの評価基準があると言われています。


being は be ・在り方(幸せ)、その人の存在そのもの

doing は do ・行動 どんな行動を、どのくらいしているか

having は have ・持ち物 何を持っているか(お金・仕事・家・人間関係・役割・称号)


「きれいな字」は have・持ち物に分類されます。


きれいな字を身につけていると・have
   ↓
自信を持って字を書けて・do
   ↓
幸せになる・be


または


子どもの頃から練習に取り組んで・do
   ↓
きれいな字を身につけたら・have
   ↓
幸せになる・be


こんな風に、
「きれいな字」を身につけると良いという思いには

きれいな字を身につけることで
そのためにどんな行動をしたかによって

自信になる・将来役に立つ

→幸せに生きてほしい

という願いが含まれていると思います。



私自身も、子どもの頃
字を書いて人から褒められることで
自信の糧にしていました。

お習字は書いた字が目に見えるので
外側から見ても比較・評価をしやすい分野

書いた字によってその人の教養や精神性といった
内面の目に見えないものも関連づけて見ることもできるので

「きれいな字」は一生の持ち物として
ぜひ身につけたいツールですよね。


「きれいな字の落とし穴」

でもこの考え方には落とし穴があります。


それは「きれいな字」ってすごく曖昧なもので

これがきれいな字です!ババーン!という印籠のような、1つの正解やゴールが実はないということ。


例えば

書道教室で子どもたちに字の書き方を教えている私の字

生徒や保護者の方は「きれいな字」と思ってくれるかもしれません

でも、月刊誌でお手本を書かれているようなレベルの高い先生方から見たらどうでしょう…?

上下で比較しても正解はありません。


また、書道にはいくつもの流派が存在します。
それぞれの信じるものによって「きれい」の概念に違いがあるので

自分のいる環境によって評価が変わることもあります。


そこで、先生からつけてもらう◯、毛筆検定1級、など
目に見えるものの評価に全てを頼ってしまうと、

その自信は【 have・持ち物 】なので、
評価がなくなれば不安になったり
さらに違う have を得なくては落ち着かないようになります。


私が大人になってから2年かけて書道師範の免状をもらった時、
「今の私のレベルでは、とても教室を開いて人に教えるなんてできない…」
と思っていました。

同期の方もそう言っている方が何人もいました。


【 doing 】を繰り返して【 being 】自分の感覚を信じる

書道は上にも横にも果てしなく広がっている世界。
一番になることも、全てを知ることも不可能です。

(たとえ書道師範になっても、果てしない書道の世界と比べてしまえば今の自分を認められません)

(それは、今、小学生の生徒が師範の私と比べて今の自分ではまだまだ、と認められないのと同じです)

そうすると、結局信じるべきは

「今、自分がどう感じるか」

これのみです。



きれいな字を身につけているから自信になるのではなくて、

自分の感覚 【 being 】
楽しい!いい感じがする!喜び

がまずあって、
   ↓

字を書く 【 doing 】
という行動を通して
   ↓

さらに【 being 】
この感覚を感じる


これが、自信を育てる・自己肯定感を育てるということ

だから、誰にとっても身近で
こうでなければいけないというゴールのない

字を書くという行動は

一人一人の自信を育てていくことに打ってつけなんです。


小4の女の子が言ってくれた、

「お習字はなんか自分が楽しいって思うんだよね」

という自分のこの感覚こそが信じるべき宝物。

これからも、そのまま自分の道を進んでいってほしい。
香墨書道教室は、一人一人が【 being 】を育てる場所です。


そして、きっとみんなには
その楽しいという【 being 】の感覚と同じ色の【 having 】が待っているはずです♪




3人の子どもの母 × 書道教室講師 の私が感じる

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