お習字の級って何のためにあるの?

お習字の級って何のためにあるの?

GWの合間の登校日。

前半3日間は家族の発言や行動に一喜一憂しクタクタになった私
今日は久しぶりに一人の時間を過ごしています。


4月のお稽古が終わり、日本武道館の級位認定を受ける子たちの作品を提出する作業をしながら1ヶ月を振り返りました。

4月は毛筆・硬筆合わせて全部で96点の作品を提出しました。

最初は皆10級からスタートします。どんなに上手でも飛び級はなし。
毎月コツコツと上がる数字を楽しみに継続し、最近では1級に到達する子たちも増えてきました。

自分の積み重ねがわかりやすく目に見えて嬉しいものですよね。
私も子どもの頃はこの級が上がることを楽しみに目標にして頑張っていました。


でも大人になって書道を学んだとき、この「級」って一体何のためにあるんだろう?と思いました。


教室に中学2年生の女の子がいます。
書道だけでなく、勉強に部活、学校行事にも家族やお友達に対しても一生懸命に気持ちを燃やしている子です。

去年中学生になってから「行書」の課題に取り組み始めました。

一画一画をしっかりと書く今までの「楷書」と異なり、動きや気持ちのつながりを意識したより深い芸術性に近づいた字体の行書。

この習得に苦戦し、その月の課題を提出できるところまで仕上げられないことが増えてきました。

書いても書いても気に入らなくて、すぐに折りたたみます。

自分の目標にたどり着けないことが悔しい。認められない。妥協して提出することができない。時間が足りない。

今月も提出はしませんでした。


せっかく書いたのにもったいない。
自分ではダメだと思っていても提出したら級が上がるかもしれないのに。と思う人もいるだろうし

級が上がらなくても、提出することによってその悔しさを糧にしたらいい、と思う人もいるかもしれない

でも提出しなかったら彼女の今月の練習は意味がないのか?と言ったらそんなことあるわけがなくて


・◯級になる ・毎月提出する ・何枚練習する

・作品が選ばれる ・誰かに字を褒められる


一人一人何を目標にしてもいいし、その目標にたどり着かなくても良くて

「今ここ」で自分の字と向き合っていること。そのものに価値があると思っています。


級位認定はその数字自体に価値があるのではなくて
ただ自分が成長するためにプラスになるなら利用するとよい「道具」または「仕組み」です。


1級になるまでの字は未完成なわけではなく
「今ここ」の自分の字がすべて。

そして、ここからどうなりたいか、どうするかの積み重ねが
その人や書く字そのものです。


去年彼女が学校の生徒会に立候補したとき

選挙活動のポスターと襷の名前を「毛筆で書きたいから練習したい」と言ってくれました。

手書きの字は、顔や表情、声や言葉と同じようにその人を表し
時間や場所を超えて見る人に伝えることができます。

嘘やごまかしが効かないから尚のこと
自分がどんな人か伝えたい、知ってほしいときに自分の力になってくれるもの。

いろいろな思いを積み重ねてきた彼女の書く字だから、見る人に彼女を伝えられます。

最近読んだ本の中で、

「しないほうがいい経験なんて、ひとつもない。」

という言葉を見つけました。


40歳を迎える今になって、私もやっとそう思え始めたところです。
(まだまだそう思えていない経験もたくさんあるけれど)


部活も勉強も忙しい、上手く書けない時もある、

でもきっとしないほうがいい経験なんて、ひとつもない。

だから目に見える成果に惑わされずに、

ただ今ここに向き合って

自分の思うようにひたすらに書いてほしいと思っています。


そしてその貴重な時間を一緒に過ごせることが

私にとっても幸せで感謝してます。ありがとう!


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子どもの笑顔と自信を増やすひらがなドリル

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【香墨(かすみ)書道教室】

自分の字が宝物になる!東京都大田区の書道教室。

お稽古は月1回〜、書道用品は貸し出しで手ぶらで通うことができるので、忙しくても続けられると地域の小・中学生に人気です。

(公財)日本武道館に教室登録し、学習指導要領に沿ったクセのないきれいな字の書き方を学ぶことができます。

【講師プロフィール】

川鍋 薫  Kawanabe kaoru

1982年神奈川県川崎市出身。東京都大田区在住。

夫と3人の子ども(高校生長男、中学生次男、小学生末っ娘)5人家族+ミニチュアダックス1匹暮らし。

書道との出会いは小学生の時。

両親の勧めで近所の書道教室に通い、字がきれいと褒められる嬉しさを知り

大人になってからも書道を習っていて良かったと思う場面が多くありました。

夫と結婚して今後の生き方について考えた時、

「子どもにおかえりと言える暮らしをしたい」

「自分の得意なことを活かして働きたい」と思い、書道教室を開くという夢を持ちます。

そして会社勤めを続けながら、日本教育書道芸術院に通い師範免許を取得。

その後、子育てに専念するため6年半勤めた信用金庫を退職。

10年間専業主婦として家事と3人の子育てに専念する生活を経て

2018年 自宅で香墨(かすみ)書道教室を開塾します。

子どものお友達から口コミが広がり、これまで200人以上の生徒を指導しています。

「ここに来ると落ち着く」「習い事の中でお習字が一番好き」と言ってくれる子も多く、

手ぶらで通えること、お稽古の回数が月一回から選べることも好評で

「通いやすい」「他の習い事が忙しくても続けられる」と最近は中学生・高校生の生徒も増えています。

2022年 「左利きに優しい書道教室」として日テレZip!で紹介されました。

この先、日常で字を書く機会はますます減り、もしかしたら字をきれいに書く必要はなくなるかもしれません。

ですが、ゆっくりと自分の字と向き合い、

小さな上達を一つ一つ積み重ねる時間は

将来にわたって子どもを支える自信を育てることだと思っています。

最近では、小学校のサマースクール、書き初め授業の指導、オンライン学童の講師など依頼をいただくことも増え、親子体験教室・出張教室などイベントも定期的に開催しています。