「字は一生の持ち物」「字は人を表す」という言葉があるように、手書きの文字はその人を映し出す大切な持ち物です。
香墨書道教室では、自信をくれる自分の字を、楽しい思い出とともに書いてくれる姿を目指しながら一人一人の字を大切に整えるお手伝いをしています。
私たちの身の回りは記号や音としての印刷されたフォント文字が溢れていて、手書きの文字を目にする機会がとても少なくなっています。
子どもたちは、画一的なフォント文字の手本をなぞることから文字との出会いが始まり、自分らしい字を育てる機会がないのではと感じています。
手書きの文字は、文字の意味だけでなく、書いた人の人柄や気持ちも一緒に伝えます。
きれいな文字の人が良いとされるのは、自分の字と真剣に向き合ってきた時間が文字に現れて見る人に伝わるからではと思っています。
字を書くたびに、そっと自信をくれる自分らしい字は一生の宝物です。
これからの時代を生きていく一人でも多くの子どもたちに、宝物を持たせて送り出してあげたいと思っています。