彼女の一生もののHaving

彼女の一生もののHaving

こんにちは
きれいな自分らしい字は
自信と心の豊かさを育む

香墨書道教室の川鍋薫です。


今日は、この夏の終わりに6年生の女の子が手に入れたもののお話です。

彼女は三姉妹の末っ子で幼稚園の時からニコニコした顔が印象的
走るのがとっても早くて学年で1・2を争っていたほど

私から見ると、家族からとても愛されていて明るくて活発でかわいい女の子でした。


ちょうど私が書道教室を開塾する準備をしていたとき、
毎月継続して通ってくれるようになったはじめての生徒が彼女のお姉さんたちでした。

私も駆け出し中の駆け出し
字を書くのが得意ではない、という彼女たちと一緒に一生懸命試行錯誤の日々でした。


そんなお姉さんたちを見てか、
末っ子の彼女も教室に通ってくれるようになり早4年。

毎年1月に大田区立の小学校で行われる書き初め大会で「学校代表に選ばれたい」と

うちの書道教室は月1回か2回のお稽古が基本ですが
ただ1人、月3回に増やして毎月頑張っています。



字を書くことが感覚的に得意な子たちがいます。

カーブや右払い、ハネなど難しい筆づかいもあまり考えずに勢いでできてしまうタイプ。


彼女は、どちらかといえばその反対
字を書くのはもともと得意ではないと自覚していて

悩んで、うまく書けず落ち込みながらも、淡々と練習を続けていくタイプ。


代表に選ばれたいからお稽古を増やしたい、と聞いたのも本人ではなくママの口からだしw

今までの年で学校代表に選ばれなかった時も
毎月の課題でうまくかけた時も

教室では自分の気持ちを強く出さないけれど
控えめに、可愛らしく、淡々と手を動かし続けています。



心理学で学んだ

Being, Doing. Having

という言葉があります。


この3つは3層でピラミッドになっていて

1番下の土台が Being 「どんな自分であるか」を認める

彼女の場合だったら、字を書くことが得意ではない自分を認める。
その自分がある、あっていい、という土台から始まります。


その上に重なるのが Doing その自分で「何をするか」

お稽古を増やして練習をする。
一筆ごとに、うまく書けなかった、うまく書けた、行動と結果が自分の中につみかさなっていきます。


そして最後ピラミッドのてっぺんに乗るのが Having「何を得るか」

彼女は冬の「書き初め大会の代表」を目標にしていますが

この夏のお稽古最終日、

なんとなくずっとうまく書けなかった名字を今までで1番美しく書いて、確かに自分のものにしました。

少しづつ、少しづつ練習と気づきをつみかさねて
だんだんと手の感覚や技術が備わってきて。

もう、一生ものです。

そして気づけば、毎月取り組んでいる日本武道館の認定級は毛筆・硬筆とも上位になっていました。


冬の書初め大会で代表に選ばれるか私も楽しみにしていますが、
もしそれがなかったとしても大丈夫という確信だけはあります。


Having は最後のおまけ。

それがあるから、彼女が認められたり
それがないから、努力が無駄だったということではないから。


家族と彼女自身が培ってきた Being があって
山ほどつみかさねてきた Doing がある。

もう彼女が一生自信を持って書いていける自分の名前がある。


あー、書道教室をはじめてよかったと涙が出ちゃう夏でした。




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